Post Internet Innovation 〜佐世保市講演会レポ〜 | SUNABACO - 人生を変える2ヶ月

Post Internet Innovation 〜佐世保市講演会レポ〜

佐世保市で行われた日本機械学習ロボティクス・メカトロニクス部門主催講演会「テクノロジーの魅力と、ミライのつくりかた」に、SUNABACO代表ナカムラが登壇させていただきました。

本記事は、ナカムラのトーク部分にについての概要まとめです。さらに詳しく知りたい方はYouTubeで限定公開していますので、そちらもチェックしてみてください。


* この記事のコンテンツ *

1、情報が物理世界を拡張するということ

2、コミュニケーションはベクトル

3、「ガラスをこする」からの解放

                                        

1、情報が物理世界を拡張するということ

インターネットが生まれ、今日までの間に、それより前の時代の人たちがこれまで聞いたことのないビジネスがたくさん生まれてきました。これらの新しいビジネスは、YouTube、Twitter、Googleなど、インターネットを起点としたイノベーションです。

それが今、AIの発達や、通信速度が早くなってきたことにより、世界が変わろうとしています。インターネットがイノベーションの源泉だったということが、変わろうとしているのです。

インターネットは物理を情報にしてきました。

そして今、情報が物理世界を拡張しています。言ってしまばARやVR、XRなどのようなものです。


ただし、今一般の人が見ている、知っているものとは少し違います。今知られているものは視覚、見ている世界だけの拡張ではないでしょうか?


例えば今、私はエアポッドをつけています。これの何がすごいかというと、周りの声が聞こえている状態で「Siriとだけ会話」ということができます。

これは聴覚の拡張です。皆さんと話しながら、外部音を取り入れることが可能なのです。

車の運転に必要な情報を遮断することなく、Siriがニュースの読み上げしてくれるということもできます。

ホロレンズのような重い道具を使わなくても、「Googleグラス」「ARグラス」といった小さなもので、ものすごい世界が広がります。我々の世界を拡張するような世界ができ始めているのです。

                                     

2、コミュニケーションはベクトル

コンピューターはインターネットを使ってとても便利になりました。

ただし、ユビキタス社会といわれる今の社会は、人間からアクションを起こして、能動的に使わない限りその便利さを使うことはできません。自分で検索しない限り使えないのです。


自分から調べるということは、調べる対象に興味をもっている人にしかできません。


これが、AIやセンサーが発達してきてから、センサーや機械側が「人間を感知して人に働きかける」ということが可能になってきています。


Siriに話しかけて答えてもらうという世界から、「この人はこういうの好きだよね」

「こういうことしそうだよね」ということを教えてくれる「アンビエント社会」がやってきます。インターネットによるイノベーションが終わって新しい世界が来る。それが今です。


これは、人間とコンピューターとのコミュニケーションが変わるとも言えます。自分から能動的に動かない限りコンピューターが使えなかったことが、向こうからアクションをおこしてくれるようになります。


そしてこの、向こうから働きかけてくれるか、自分から働きかけるか、ということは、コミュニケーションにおいては大きなことです。


例えば、気まぐれな猫に、「おいでといって自分で撫でる」と「猫からすり寄ってきてまとわりついてくれて撫でる」ということを比べるとどちらが嬉しいでしょうか。同じ行為でも、相手から求めてきてくれる方がすごく嬉しいですよね。


コミュニケーションは、どちらが起点になるかはとても重要です。内容や質以前にどちらからアクションをするかは重要なことなのです。


これからは、たくさんのセンサーを配置して、普段の個人の情報がカスタマイズされ、そこから様々なことを予測して「あなたこれ好きだよね」をコンピューターから働きかけてくれるコミュニケーションの形が可能になるのです。

                                     

3、「ガラスをこする」からの解放

さて、今までは人間からコンピュータにアクセスする時はブラウザに向かっていました。インターネットが起こしてきたイノベーションの中でずっと変わらないのは、操作はグラフィカルユーザーインターフェイスということです。


この操作から人類が解放されたらどんな未来が待っているでしょうか?


友人のGOROmanさんは「まだガラスこすってるの?」と言います。

今や「Hey!Siri!」といえばたくさん情報が入ってきます。

そして今度は、「これはこの人」いうことを理解して、予め必要な情報を教えてくれるようになり、「今ひまかな?」と言うときに話しかけてくれるようになります。リアルに対して実体をもたなくなる、バーチャルにとけてくるという未来がおこってきます。


声で操作することによって解放されるのは手です。「ながら」の作業も簡単にできるようになります。


第二の開放は目です。日本人は下を向いて歩いている人が多いですが、前を向いて歩けるようになります。


さらに、ユーザーは学習から解放されます。


声で「なんとかして!」ができると、「iphoneからAndroidに変えたら使い勝手が違うから覚えないといけない」「スマホ新しくなるたびに学習しないといけない」というような学習コストから解放されるのです。


誰もが水や空気のようにその存在を意識せずに使える。常にどんなところでも、自分のことを理解してくれるコンシェルジュがいてコメントしてくれたり操作してくれる。


全ての人が恩恵に預かれる社会が来るのです。

おわりに

最後にお伝えしたいことがあります。


今や変化は一瞬で、予想ができません。10年かかるな、は3年で実現したりしています。


ですから、市場ができてから準備しても仕方がありません。市場ができたときにスタートラインに立っていなければなりません。


だからこそ、いろんな情報をとることを習慣づけ、チャレンジして体験をしてその情報が正しいかどうかを判断することがとても重要です。


体験をして情報が取れるようになると未来を予想できるようになります。


そうして、市場ができたときにスタートラインに立てるようにしておくことが今とても必要とされているのです。


YouTube・・・Post Internet Innovation